No.963(2016.06)

【人文系脳】

 本が出来ると、著者・編者・執筆者は、お世話になった方などに、その本を献本する。その発送を出版社が代行する場合が多い。その際は、送付先リストをもらうのだが、共同執筆の論文集の場合は、複数の執筆者が同じ人に献呈することがままある。そういうことがあるので、各執筆者から献呈リストを提出してもらって、A氏にはab氏より、B氏にはac氏より、などの情報を整理し、縦軸に謹呈先、横軸に献本者、というように表化して、それをもとに発送する。経費も人数割で計算して請求しなくてはならない。
 普通は、その作業は出版社側がやるようだが、人使い(編者使い)の荒い岩田書院は、それを編者にやってもらっている。ここで個人差が出る。
 よく出来た編者は、きちんとエクセルで表を作って、各人の請求金額も計算し、集金までしてくれる。よく出来ない(?)編者は、リストを文章のように羅列してくる。なんじゃこれは、よく判らん。ということになる。
 これだから、人文系の学問が役に立たない、と言われるんだよな。
 人に作業を押しつけておいて、ぶつぶつ文句を言うな、って?。はい、すみません。