No.876 (2014.08)

【学会で本の販売ができない】

 最近、学会会場で本の販売ができない(というのは正確ではないが、現金の授受ができない)という会場が増えてきた。物品販売ということになると会場の使用目的が違ってきて、会場使用料が発生するからかもしれない。これじゃ、本が売れない。
 でも国文系の学会では、薄い本でも、送ってくれと平気で言う人がいる。こちらとしては、割引してるんだから自分で持って帰れよ、と言いたいのだが、そうはならない。これは先生が悪いんだな、それを見てるから若いもんまでそれをやる。それを許してる出版社も悪いな。だから、現金販売ができなくても同じじゃないか、ということを言いたかったわけじゃないんだが。
 販売場所も、受付のそばや、会場近くのロビーではなく、別部屋で販売ということになる。これだと、お客さんが来てくれないんだがな…。
 ひと昔前は、全国学会を誘致すると大学から補助金が出たもんだが、いまは、試験会場などに貸すと使用料が入るのに、なんで学会にただで貸すんだ、という話になる。
 でも考えてみれば、私なんぞは、学会=本の販売と結びつけてしまうが、同じ人文系でもアーカイブズ系の学会では、出展企業の内、出版社は少数派である。文書の保管箱のメーカーとか、資料をデジタル化する企業とかがプレゼンしてる。だから物品販売はナシ。そういう会もある。