No.711(2011.10)

【みんな仕事してるか〜?】

 この8月は、新刊が1点しか出なかった。もっとも、そのほかに『山岳修験』47・48号の2冊も入ったが、これはアンカーだけだから、たいしたことはない。
 で、今更ながら判ったことがある。新刊を月に1点だけ出す(1点しか出さない)ということが、いかに「らく」か。
 他の出版社の編集者って、年間の新刊担当点数って何点なんだろう。社員が何人かいるところは、営業がいて、経理がいて、あと何がいる?(あっ、社長もいるか)。広告も作らなくていいし、DM名簿やウェブサイトの管理もしなくていいし、学会販売にも行かなくていいし、現金出納帳を作らなくていいし、本だけ作っていればいいんだよな。会社によっては、制作部門まであるところもあるし。
 となると、彼ら(彼女ら)は、一日、いったい何をしてるんだ?。よく判らん。もっとも、社長がいったい何をしてるのか判らんところも、たぶん多いと思うが。
 なんでこんなことを言い出すかというと、この夏のあいだに終わらせておきたい仕事が二つあって、それが予定通りに終わってしまったから。一つは、半年以上たまった書評(なんと56本)の転載許可願いを出して、その校正をして、それをウェブサイトにアップすること。もう一つは、決算用の書類を半期分つくることで、領収証・レシートを整理して、それを一気にエクセルに入力して現金出納帳を仕上げること。
 と、まあ新刊が月に1点だと、こんな、普段は出来ないことまで出来てしまうのですよ。やっぱり、社員を雇ってなくてよかった。いたら、おまえらいったい何してんだ!となるもんなあ。