No.712(2011.10)

【私のせいではない】

 ここのところ、新刊が予定どおりに出ない。年間に70点近い新刊を出すとなると、最低でも月に4冊、多い月は8冊、というくらいに出さないと、こなしきれないのだが、この夏8月は新刊1点になってしまった。
 秋の学会シーズン前に出せるものは出しておきたかったのだが、著者の校正が戻ってこなかったり、赤字が多くてもう1回校正を見せなくてはいけなくなったりで、すんなりと責了にならない。
 以前は、私のところで作業(校正ゲラ)がとまってしまって、本がなかなか出なくて、著者や執筆者にご迷惑をおかけしていたものが何点もあったのだが、なぜか昨年の春できれいにかたづいた。おかげで、それ以降、新刊の刊行ペースがかなり早くなって、それまでの、刊行まで1年待ちという状態が、半年待ちくらいに改善された。
 でもそうなると、今度は逆に、こちらが出そうと思っても、校正の手が離れなくてなかなか出せない、という状態になってきた。いままで、こんなことはなかったのだが。
 というわけで、今回のDMは、10月1・2日の日本民俗学会の年会(大会)に合わせて見切り発車です。本当は、あと何冊か民俗系の新刊を間に合わせたかったのに、それが出ない。10月8・9日が日本史研究会なので、それ向きの新刊もあるので、ちょっと早いが、いっしょにDM、ということになりました。