No.677(2011.3)

【原稿整理・校正 雑感 校正記号の「方言」?】

  以前から不思議に思っていたことがある。校正記号で 文字を削除する場合、「トル」と指示する(よくある笑い話に、「サルが」の「が」を、「トル」と指示したら「サルトル」になったというのがある)。
 ところが関西系の執筆者の校正ゲラを見ると、トル場合、赤字でクルクルと2回転させている。活版時代には、よく活字が転倒していることがあって、それを直す場合、クルリと1回転させて直す指示をする。一説には、この1回転と2回転とが紛らわしいので、東京のエディタースクールが、校正記号として「トル」を普及させたらしい、というのだが、本当か?。私は、これはきっと方言だ、と思ってるのだが…。(笑)