No.674(2011.3)

【原稿整理・校正 雑感 どこまでが書名か】

 なにを当たり前のことを言ってるんだと思うかも知れないが、これが意外とむずかしい。ことに、市町村史や、叢書などの場合が悩む。論文集などでは、同じ本が、執筆者によって、いろいろな表記で出てくる。原則は、書名を『 』で括る。
 岩田書院の本で示してみよう。
  『論集 戦国大名と国衆4 武蔵三田氏』
 さて、この場合、どう表記するか。
  『論集 戦国大名と国衆』4武蔵三田氏
  『武蔵三田氏』論集 戦国大名と国衆4
 実際の本で、どの部分が大きく表示されているかにもよるが、このくらいの表記のズレは出てくる。市町村史の場合、
  『新編 埼玉県史 資料編 中世1 古文書1』
 基本的には、書名は『新編 埼玉県史』だろう、と思う。以下は 巻数表記だと。図書館では、これを、どう登録するのだろう。