No.639 (2010.8)

【売れると思ってる?(続) (No638の続きです)】

  執筆者が1冊も買わない、ってどういうことよ!。自分たちが(自分たちでさえ)買わない本が、売れると思ってる?(すみません。言い過ぎた…。でも言っておく…)。
 執筆者にとっては、論文集の執筆依頼がきた、断ると角が立つ(?)から書いた、それで責任は果たした、ということなんだろう。書くからにはしっかりしたものを書く、それは当然でしょう。でもこれって、結局は「お客さん」なんだなあ。自分たちの論集、という気持ちがない。だから、売ろう、買ってでも配ろう、という気がない。だから買わない。だから売れない。もう、こういう本は作るのやめようと思う。出したあと、ぶつぶつ文句をいうくらいなら…。
 そうです。あとでぶつぶつ文句をいうくらいなら、最初から条件をつければいいだろう、ということですね。100冊(とか100万円)以上の買上げがないと出さない、とか。それを言わない(言えない?)お前(私)が悪い。そうなんです、これ、自分を責めてる。決して、編者・執筆者を責めてるわけではない(そう読めたら、ごめん。正直いって、その気持ちがある。ごめん)。
 補足です。執筆者の中には、当然「お客さん」がいてもいいのです。でも、みんながお客さんだったら、どうなる?
 さらに補足。こういった論集の場合、執筆者は本を1冊もらって、あと自己負担がなくて済むのは、条件がいいほうです。資金回収の方法としては、お祝いの会を開いて、その会費に本代まで含めて出席者に1冊献本(要は買ってもらう)、とか、いろいろ。