No.591(2009.12)

【えっ?、もう品切れ?】

 7月に刊行した『木曽のおんたけさん』が、発売3か月で 700部完売。品切になってしまった。「なってしまった」などと書くと、語弊があるかも知れないが、正直いって、あまり「売れた」という印象がなかった。
 倉庫の隅から「ひと山」出てくるのじゃないかと疑ってみたりしたのだが、売上げデータを集計してみると、確かに売れている。執筆者が買ってくれたこともあるが、どこで売れたんだろうか…。
 ときどき、こういうことが起きる。売れた印象がないのに売れている、という本が。2005年に出した『ローカルヒストリーからグローバルヒストリーへ』は 発行部数400部で、この11月末で完売。この本、正直言って、売れたという印象がない。同じような論文集が売れていないのに、なぜこの本が売れたのか?。なんでだろう…。私が不思議がっていても始まらないが…。
 話は戻る。『木曽のおんたけさん』。500部増刷です。これが売れないと、せっかく儲けたのに、その儲けを全部吐き出すことになる。それは避けたいなあ。
 印刷所・製本所から請求書が来た。49万円。それに印税を加えると、500部作って410部売れて、やっと原価回収。ん??。やっぱり、儲けを吐き出してる…。