No.593(2009.12)

【原稿整理・校正雑感 見出しのレベル】

 日本の人文系の本では、見出しのレベルを原則として、以下のようにしている。
   部(または編)>章>節>項
これを数字表記にすると、
   T>一>1>(1)>@
のようになるだろう。ところが欧米圏では、@Aのような丸囲みの数字はないという。現に、日本国内のメールでも、@が文字化けする場合がある。では、欧米圏では、どのような表示で見出しのレベルを示すのだろうか。それは、
   1.1.1 1-1-1
のように枝番表示のようだ。これだと、その小見出しが、第○章の第○節の第○項、だということが、すぐ判る。日本の方式だと、読み進んでいる場合は判るが、パラパラとページをめくっている場合は判らない、という欠点がある。ただ、横組みの本の場合は採用できても、縦組みの本では、違和感がある。