No.584(2009.12)

【民俗学会売上げ報告】

 10月3日・4日の日本民俗学会の年会(大会)が、東京の國學院大学でありました。当日の現金売上げ22万円、発送後払い28万円、合計50万円。参加出版社は、岩田書院・慶友社・法蔵館・古今書院・農文協・昭和堂・清文堂・森話社・大河書房と、歴史書懇話会。たぶん、その中では一番の売上げだと思います。でも、大会直近の3か月の民俗系新刊14点、前年の大会後の民俗系新刊は1年間で合計25点。これだけの新刊を揃えて、売上げが、たったの50万円ですよ。
 単品で一番売れたのは『寺社参詣と庶民文化』(1600円)で9冊。新刊なのに1冊も売れないのも何点もありました。そもそも、出たばかりの新刊なのに、3冊しか当日用意せずに、それさえも売れずに帰ってくるのですよ。これだけの新刊を作るのに、いったいいくらかかると思います?。数千万円…、ですよ。
 ここまでの原稿を書いたのが大会直後のこと。それから2か月半を経過。定価が1万円を超えている本は、実売が軒並み100部台でとまっている。新刊ニュースを作って DMを13,000通だして、雑誌や新聞広告をして、岩田書院としては、やれることは、やってしまった。あとは、どうする…。