No.555(2009.3)

『歴史図書総目録』から撤退】

 『歴史図書総目録』というのをご存知だろうか。同じようなもので『国語国文〜』『仏教書〜』など、何種類かでている。年1回刊行で、『歴史〜』は、A5判で600ページにもなる。頒価400円と書いてあるが、基本的には宣伝用。
 製作経費は各出版社が1点あたり1550円の広告費を負担している。岩田書院でも、最近の新刊を中心に100点以上掲載しているので、18万円もの広告料になる。
 ところで、この目録、歴史学研究会などの大会で無料で配布しているが、以前は、みんな喜んで持っていってくれてたのに、最近は重いので、いやがって、ただでも持っていってくれない。減らないのですよ。もう、紙の目録の時代じゃないんですかね。調べようとすれば、ネットですぐ検索できるし。
 というわけで、今年から、この種の目録に掲載するのをやめました。原稿をつくるのがけっこう面倒で、いつも締め切りを大幅に過ぎて、何度も催促を受けて、やっと提出してたのですが、そういう思いをしなくて済むし。
 となると問題は岩田書院の図書目録なんですね。これについては「裏だよりNo.545」に書きました。