No534(2009.1)

論集の執筆者による買上げ】

 昨年(2008)から、共同執筆の論文集を10点12冊だしたが、本によって、売れ行きが違う。違って当然なのだが、ここで言いたいのは、本によって、編者・執筆者による買上げ部数が、大きく違っているということなのです。
 買上げの多い順番からいうと、@執筆者たちの手弁当による共同研究(シンポの報告集)、A還暦などの記念論集、B大学や研究機関による共同研究、ですかね。Bは機関の予算がつく場合が多いので、買上げ不足分をカバーしてるということも言えます。
 出版の条件としては、執筆者に一人献本1冊で勘弁してもらって、最初から買上げを条件として付けていないので(気持ちとしては付けたい)、買上げ部数が少ないからと言って、文句の言えた義理ではないのですが…。
 でも、論文集って、書き手というか、編者というか、そのメンバーの意志が強いかどうかによって決まってくる部分があって(何が?。内容か、売れ行きか)、その気持ちが正直に執筆者の購買力に反映されてくるものなんですね。
 だって、そうですよね。自分の著書でもないのに、論文1本書いてるだけなのに、高い本を買って、それをお世話になった人に献本するんですから。普通は、自分の論文をコピーして、それをあげておしまいでしょ。でも、そうやって販売に協力してくれるから、論文集が出せるのですよ。若い執筆者には負担がきついと思うけど…。