No.524(2008.11)

読売新聞の書評効果】

 『死者のゆくえ』(2800円)が朝日新聞の書評欄で取り上げられたことについては、この裏だよりで書いた(No.516)。朝日に出てから2か月後、今度は読売新聞で取り上げてくれた。その記事が出る前に在庫が80冊になっていたので、600部増刷(2刷)することにしていた。読売が出ることが判った時点で在庫ゼロになった。7月20日、読売新聞掲載、その後の動きがすごい。
 なんと、2週間で600冊完売。その間、たいした広告は出していないので、これはまさ に読売効果なのです。あわてて3刷決定。何部増刷するか、迷いますよね。
 初刷(3月末)1200部、2刷(7月)600部、3刷(8月)?。結局1000部にしました。売れ足はとまると思うけど、あとは時間をかけてゆっくり売るとしましょう。
 で、その予測どおり、その後の売れ行きは落ちてきて、ま、仕方ないな、と思っていたら、10月24日、読売の1面「日本の知力 第5部 宗教で考える3」で、「霊界の実在を説く本がベストセラーになった。中世の浄土観念など、豊かな他界観の歴史を描いた佐藤弘夫『死者のゆくえ』(岩田書院)といった地味な本が版を重ねる。」と紹介された。
 はい、重ねてますよ〜、と言っていたら、また1週間で150冊の注文。
 じつは、この間に、読売の読書欄下に広告を出しているのです。広告代理店から頼み込まれたのですが、先の書評効果のお礼(?)もあるので、どうかなあ と思いながら…。
結果ですか?。ん?、はぁ〜?、え〜っ?、です。まったくと言っていいほど効果がない。この落差って一体なんなの…。