No.499(2008.03)

早くも増刷です】

 昨年(2007)末にできた『博物館の仕事』が刊行後2か月で、早くも増刷です。初刷は1000部。増刷500部。この本、『学芸員の仕事』の続編です。「学」はお陰様で4刷で合計4100部までいって、2月末在庫が60冊。
 続編は正編よりは売れない、という我々の「常識」がある。それに「学」は執筆者が80名いて、いろいろな仕事がとりあげられていて、いままでにない本だったので、結構評判になったのだが(類似本がでたくらい)、今回の「博」は、著者名にあるように執筆者は8人。それだけに、内容的には「より深く、より熱く」語っているのだが、仕事のバラエティーさ、という点では負ける。価格の面でも、「学」が270頁で1900円にたいして、「博」は158頁で1600円と、割高。どうもマイナス面ばかり見えてしまう。
 本が出来てみると、図書館の反応がいい。「学」のときは、図書館流通センター(TRC)から300冊の受注がきて、私は、多すぎると不安に思ったのだが、結果は298冊売れ。すごい読みでした。この実績があるので、「博」も280冊の受注がきた。だいじょうぶかなと思いつつ出荷。そうしたら、すぐ120冊の追加発注である。おいおい、だいじょうぶかよ、とまたもや思いつつ出荷。でも2月末現在で340冊以上は売れているようだ。
 ただ、一般の書店からの注文があまりきていない。どうもバランスが悪いです。岩田書院は委託をしていないので、在庫がなくなった時が即「品切れ」。そこで上記のように500部増刷しました。どうも私は商売がへたです。最初から1500部作っておけば、もっと利益率がよかったものを…。いつもそうです。たくさん作ると残すしね。