No.479(2007.09)

アマゾンって、こうなんだ@ 「在庫切れ」は嘘、の巻】

 アマゾンは、アメリカに本拠を構える本の販売を中心とした通販サイトで、日本ではアマゾンジャパンが日本版サイトを運営している。その影響力は大きい。当初から問題になっていたのだが、アマゾンでは、自社倉庫に在庫がない場合「在庫切れ」という表示をしている。これでは読者は「品切れ」だと思ってしまうので、こういう表示はやめて欲しいと、出版社各社が抗議したが無視された。
 それだけではない。今年かららしいが、アマゾンはこの「在庫切れ」の説明として、「出版社またはメーカーで在庫切れのため、一時的に注文を受け付けられない場合。商品によっては、入荷しだい、Eメールでお知らせする場合もあります。」としている。
 おいおい、勝手に決めつけるなよ。これは明らかに違うぞ。出版社には在庫ありの場合がかなりある。現に、岩田書院が5月に出したばかりの新刊『地域社会からみた「源平合戦」』は、アマゾンで「現在在庫切れです」(2007年9月22日現在)となっている。売るほどあるぞ。
 ちなみに、岩田書院の本を置いてくれている「ジュンク堂」のサイトを見ると、お店に在庫がないときは「在庫なし」という表示である。これは判る。さすが正確な表示である。実際の書店の「在庫なし」という表現と、ネット書店のいう「在庫切れ」という表現は、受ける印象が違うと思うが、どうだ。おい、アマゾン、聞いてるか?。(続く)