No.439(2006.09)

【続群書類従完成会が倒産

「拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 平素は格別のご高配にあずかり、厚くお礼申し上げます。
 さて、この度小会におきましては、昨今の時勢に抗しがたく閉会の止む無きにいたりました。ここ数年来、経営努力を重ねてまいりましたが、破産申し立てをすることと相成りました。読者、執筆者の方々に多大なご迷惑、ご心配をおかけ致しまして真に申し訳なく、ここに深くお詫び申し上げる所存です。
 なお、ご執筆いただいております刊行途上のものは、一時中断いたしますが、再開、継続を予定しておりますので、少々のご猶予をいただきたく、ここに伏してお願い申し上げる次第です。
 永らくご愛顧をこうむりまして、真に心苦しい次第ではございますが、何卒ご高承賜りますよう、お願い申し上げます。
 簡略ではございますが、書中をもちまして、ご案内申し上げます。
 末筆ながら、一層のご発展を祈り申し上げます。         敬具
 平成18年9月   株式会社 続群書類従完成会 代表取締役 太田 史」
 去る9月5日、続群書類従完成会が不渡りをだして倒産。この文面は、そのあとで、著者関係に送付した挨拶状の全文である。続群は、1924年創立、資本金1500万円、従業員6名(『日本の出版社2006年』による)。群書類従(正続)、史料纂集など、日本史の史料集の刊行で定評がある。
 今後どうなるのか、不透明なところが多いので、今はコメントは避けたい。