No.1047(2018.07)

【新たな出版社】

 今年(2018年)になって、歴史・民俗・国文系で、新たに出版社を立ち上げたところがある。「小さ子社」「七月社」「文学通信」。いずれも基本は一人。
 「小さ子(ご)社」は、思文閣出版にいた原さん、「七月(しちがつ)社」は、森話社にいた西村さん、「文学通信」は、笠間書院にいた岡田さん。私が岩田書院を作った時(25年前)は、景気こそ良くなかったけど、今に比べると、まだ本が売れていた時代。でも、これからやる人はたいへんだ。10年先、この業界がどうなってるかも、見えないし。
 でも、小さい出版社だから出来る仕事がある。小さい出版社にしか出来ない仕事がある。一人なら、自分のために、自分の家族のために頑張れる。でも一人でやると言っても、一人じゃ何も出来ないことも確かです。頑張ってね。…と他人事のようにエールを送る。私は、もう逃げ切りだから。(笑)