No.1030(2018.03)

【植松明石先生と、幻の伊波普猷賞】

 植松明石著『沖縄新城島民俗誌』、昨年(2017)7月刊。植松明石、2017年7月24日?、享年95。もうちょっと頑張っていてほしかった。本が出来たらお届けすることにしていたのです。でも、間に合わなかった。その一週間ほど前には、お弟子さんたちが先生のところに伺って、その時は元気だったというのに。
 12月、沖縄タイムス社から植松先生の連絡先について問合せがあった。同社が主催する「伊波普猷賞」に内定したので、先生に連絡をとりたいとのこと。えっ、でも、先生は7月に亡くなりましたが、物故者でも受賞できますか?。あちらも、えっ、そうなんですか、物故者でも受賞できるか確認してみます。
 対象作品が刊行時点で著者が存命なら、物故者でも受賞可能では、と姑息?なことを言ってみたが、結果は、物故者は対象外ということで、幻の受賞に終わった。先生、もうちょっと長生きしてて欲しかった。