No279  2003年5月

コピー・フリー宣言(1)

 コピー代は見開き2頁で10円、かたや岩田書院の本は、1頁20円以上の単価を付けている。価格競争では話しにならない。このため、専門書が売れなくなって定価が高くなり、さらに売れなくなって定価がまた上がるという悪循環になっている。このように、個人ではなかなか買えないような値段になってしまっては、図書館などで借りてコピーをするしかないだろう。
 その図書館でのセルフコピーが問題になっている。何をいまさら、という気がする。私の住んでいる近くの図書館は、かなり前からセルフコピーだし、大学の図書館も、ほとんどそうだと思う。国立国会図書館や都立中央図書館は、著作権法に従って、いちいち申請書に書かせて、1回の枚数制限があるが、利用者にとっては不便極まりない。
 それでも、学生さんや研究機関に所属している人は恵まれています。大学の図書館がかなりの程度、専門書や学会誌を揃えてくれています。でも、そうでない人は、自分で買うか、地元の図書館で借りるかしかないのですが、その図書館に専門書がない。


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