No269  2003年1月

史料集の刊行はむずかしい

 専門書の売れ行きが悪い。なかでも史料集は、なかなか売れない。その状況のなかで史料集をだそうとすると、どういう方法があるのか。
 @ひとつは、本文を翻刻(活字化)しないで、写真版でそのまま複製する方法である。これだと組版代が基本的になくなる。Aもうひとつは、編者が翻刻の組版を自分ですべてやって、そのまま印刷できる状態にまで作ると、いう方法である。これも組版代がなくなる。Bあとは、出版助成金をもらうとか、編者が出版経費のかなりの部分を負担するとかいう方法である。
 要は、できるだけ経費をかけないか、逆に経費を負担してもらうかである。岩田書院で出している史料集は、この@ABのいずれかか、またはその組み合わせである。これ以外となると、岩田書院では考えられない。何か妙案があるか?。


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