No235  2002年3月

【著者名の間違い】

 あってはならない間違いというものが 得てしてあるものである。『図書館の学校』27 (図書館流通センター、2002.3)の「新刊時評」を読んで初めて知ったのだが、洋泉社新書『クラシック批評こてんぱん』(2001.8)の著者名が間違っている(誤:鈴木敦史→正:淳史)。正しいのは 著者が校正を見たであろう「あとがき」の著者名だけで、それ以外の、カバー・表紙・扉・奥付など、ことごとく間違っているのである。
 普通なら、あせってシールを貼るなり、カバーだけでも刷り直すなりするもんだが、洋泉社は「本書の著者名が間違っています。…」という紙を挿入して終わりである。しかも謝っていない。たいした度胸である。おいおい、これでいいのかヨ。
 それに較べりゃ、岩田書院の本の誤植など、かわいいものかも知れない。比較の問題じゃないだろう、とは思うのだが…