No.221  2001年12月

【論文の引用は最新のデータに】

 研究論文を書く際は、必ず先行研究に目を通す。そして、引用する場合は、その根拠となる論文を明記しておかなけらばならない。それがルールだし、参考文献の役割も果たす。しかし、著者は、雑誌に掲載された論文をそのまま註に書く。読者は、その論文を読もうとすると、図書館などに行って、その雑誌をみつけて該当論文をコピーすることになる。学生さんや、研究機関に勤めている人は、所属する機関の図書館を利用すれば、簡単にコピーを手に入れられる。しかし そうでない人は、公共図書館にいっても、まず雑誌がない。となると、国会図書館まで行かなければならない。
 でも、よく調べてみると、その論文は、最近でたその執筆者の著書に収録されていることがままある。これならお金があれば買えばいいし、お金がなければ、図書館に買ってもらってそれをコピーすればいい、ということがわかる。読者も論文が読めて、出版社も本が売れて喜ぶ。
 というわけで、根拠とした論文が、そのご単行本に収録された場合は、できるだけ、そのことを註に書いておいて欲しいのである(出版社名を忘れずに)。