No.209  2001年6月

【6か月の新刊20点 】

 これは、岩田書院の今年1月から6月までの新刊点数である。このほかに増刷を10点している。新刊を出さないと売上が維持できないのは確かだが、これほど出さなければならないというものではない。もう少しゆっくり作りたい。
 岩田書院が、私1人でこれだけの点数を出せるのには、いくつか理由がある。ひとつには外部に仕事を委託しているからでもある(ことに今年から本の入出荷の作業を全面的に委託したことが大きい)。それに今年の前半はページ数が少ない本(定価の安い本)が多かった。
 原稿入稿から刊行までの期間を約半年みてもらっていることも大きい。常時20点以上を同時進行していると、結果として、こうならざるを得ないのであるが、急ぎの本が入ると、そのために動き回らなくてはならなくなり、その分、他の仕事が止まってしまう。ことに、納期が切られている本に限って、原稿が遅いものである。
 そして今年後半の予定は、新刊20点。こんなに出せるのか、本当に…。5月から7月にかけて、ほぼ毎週末、どこかの学会に出かけていたせいか、秋の新刊の進行が大幅に遅れてしまい、その間にでた本の新刊ニュースも今頃になって作っている始末である。