No.198  2001年3月

【岩田書院の経営分析(3) 】

 新刊制作費(5270万円、以下、単位は万円)。総売上の54%。内訳は以下のとおり。
@印刷・製本・材料費(3822) 組版単価の下落、印刷方式の変革によって、制作費が下がった出版社もあるようだが、岩田書院に関しては、あまり下がっていない。
A外注編集費(995) 私一人では仕事をこなしきれないので、編集作業を外部の編集者に委託。社員として雇うか、外部に委託するかの違い。
B雑誌仕入れ(356) 約20誌の取扱雑誌の仕入れ額。仕入価格は定価の50%。
C印税(98) 増刷分の印税。
年刊の新刊点数が33点。1点あたり制作費平均160万円。これには私の人件費は入っていない。改善策としては、本の販売管理を外部委託して空いた時間で、私が編集作業をして外注編集費を減らすことなのだが、楽になると楽になっただけ、というあんばいで…。