No.199  2001年3月

【岩田書院の経営分析(4) 】

 売上(9700万円、以下、単位は万円)。この売上分析が一番むずかしい。というのは、売上をパソコン管理するようになったのは、昨年(2000年)9月からで、まだデータが1年分蓄積されていない。そこをなんとか集計してみよう。
@書店経由の売上(4450)45%、
A学術振興会出版助成金(770)と大学助成金・自費出版(720)で15%、
B個人の直接注文(3760)40%。これには、著者の買上げが入っているので、純粋の個人注  文は35%程度かもしれない。
 売上高は過去最高であるが、その内情はAの部分が多かったことによる。
売上冊数でみると、今年の1,2月の2か月で、書店経由1800冊、個人の直接注文1700冊で、前記の売上比率とほぼ同じ比率になっている。
 新刊の売上比率はどうか。2000年9月から2001年2月までの6か月間の売上総額4770万円のうち、その間の新刊15点の売上は2150万円で45%。売上の約半分が刊行後6か月以内の新刊で、刊行後1年以内の新刊でみれば、その比率はもっと高くなる。