No.192  2001年2月

【岩田書院は儲かっているのか 】

 はたから見ると、岩田書院は儲かっているように見えるらしい。事実、昨年2000年の総売上は9800万円を超え、1993年創立以来の最高を記録した。出版点数も、新刊34点、増刷9点、取扱雑誌の新刊20点と、これまた最高である。これを 社員を雇わずに私1人でやっているのだから、儲かっていてもおかしくはない。しかし現実には、印刷所などへの未払い金が、12月末時点で1600万円もあった。
 これだけ新刊を出して、これだけ働いて、しかも支払に追われている…。やはり、どこかおかしいのかもしれない。どこがおかしいんだ?。
 やはり、新刊1点あたりの利益率が悪いのだろう。徹底したアウトソーシング(外部委託)によって、作業の効率化はできているものの、その経費がかなりかかっていることも事実である。それに、宣伝費も膨らんできているし…。
 2001年、課題はたくさんある。