No.165  2000年 4月

【新聞の読書欄は読まれていないのか】

岩田書院の本を買ってくれるような人は、新聞の読書欄は、必ず目を通していると思っているのだが、そうでもないらしい。というのは、新聞広告を読書欄下にした場合と、普通の記事下にした場合とでは、普通の記事下のほうが反応があるからである。
朝毎読といわれる全国紙は広告料金が高いので、岩田書院の場合は、1面下ではなくて、中面にしか出せない。で、当然のごとく「読書欄」下の広告欄に掲載するのだが、反応がいまいち、である。新聞社や広告代理店の都合で、たまに、読書欄ではない普通記事の下に広告を出すことがあるが、こっちのほうが反応がいいのである(少しではあるが)。
これは一体どう解釈したらいいのだろうか。考えられるのは、「読書欄は、文芸書の紹介が多くて専門書はほとんど取り上げないから、見ない」ということだが…。岩田書院の本を買ってくれる方は、その分野のプロの研究者以外、すなわち専門の学会などに所属していないアマチュアの研究者も多い。その人たちは「読書欄」は見ないのか。政治・経済面しか見ない、ということか。いわゆる「本好き」という概念だと、読書欄には必ず目を通すはずなのだが…。どうもよく判らない。