No.164  2000年 4月

【なぜかむなしい夜です】

今日は3月20日(日)で、明日は21日(春分の日)でお休み。正確には21日の午前2時半。夜の10時から始めた大学の新学期の採用品の発送処理を終えて、返品の整理がやっと終わったところ。まだ、執筆者に校正を発送しなければならない仕事が残っているし、初校を印刷屋さんに戻す作業をしなければならないし、広告原稿も作らなければならない…。
 考えてみれば、私は本来、編集者です(少なくとも、自分では、そう認識しています)。それなのに、原稿整理とか校正の仕事は外部の編集者に頼んで、本の発送だの、在庫の管理だの、入金管理だの、手紙の処理だのと、こまごました仕事を自分でやっている。こういう作業こそ他の人に頼んで、肝心の編集作業を自分でやればよさそうなものである。
 しかし現実問題としては、こまごまとした仕事は、常勤のアルバイトでも頼まない限り、人に頼みにくい。それに対して、校正などのまとまった仕事は、専門の編集者に一括して依頼できる(仕事としては、私より、よっぽど確かだ)。
 でも やはり、日曜日の夜中に ごそごそと本を箱詰めなどしていると、この私がこんなことをしていていいんだろうか、と思う。他にやらなきゃならないことがあるだろう、と思う。でも、この作業が基本なんだ、自分でやらなきゃ誰がやる、これが出版の原点なんだよ、と言い聞かせて、あとはビールでも飲みながらやるっきゃない…。
でも、やっぱり、なぜかむなしい夜です。