No.156  2000年1月

【1999 岩田書院ベストチャート発表】

  昨1999年の新刊(1998年秋以降の新刊も含む)の中で、一番売れた本を発表します。なお、1月にでた本と7月にでた本とでは、販売期間に6か月の差がでてしまうので、比較しやすいように、刊行後6か月間の販売実績にしました。
 売上げ冊数第1位は「刺青TATTOO」1390冊(定価2800円。販売期間4か月)。
  売上げ金額第1位も「刺青」ですが、「菅江真澄研究の軌跡」「中世遊行聖の図像学」 「近世地域社会論」が続きます。いずれも定価が1万円以上の本で、これらの本が200から300部出ると、売上げはかなり上がります。
  この他「幕領陣屋と代官支配」「母たちの民俗誌」も刊行後半年で300部以上売れています。価格は7000から8000円で、このあたりの価格帯の専門書が確実に売れていく、というのが岩田書院の理想的な展開なのだと思います。どうも、教科書採用などの条件がないと、定価の安い本は、岩田書院では採算を採りにくい。