No.153 1999年10月

【やはり本は売れないと困る】

  岩田書院では、一昨年あたりから、大きく赤字を出す本が年間で数点でている。それまでは、もほぼ1年で原価を回収できていたのだが。なぜか…。どうも出版にあたっての部数読みが甘くなっているようだ。
 一つには岩田書院の実力を過信(?)したのかもしれない。たいした根拠もないのに、たぶん200〜300部は売れるだろう と思ってしまう。ところができてみると、100部がやっと、という状態になる。こんなはずじゃなかったのだが、と言ってももう遅い。
  あとは、この経験(?)を生かして、次に似たような企画が来たら、著者に対して、いくら製作費をだしてくれますか?とか、何部買い上げてくれますか?とか、出版助成金をどこからか貰ってきてくれますか?、と言うことにしよう。これじゃあ、どこかの出版社と同じになってしまうのだが…..。まあ、それも仕方がないか。