No.147 1999年6月
【新刊の寿命が短い】
 昨年(1998年)の岩田書院の稼ぎ頭であった日本史系の3点の動きが、ここへきてガクッと落ちてきた。刊行の翌月からの実売部数は、次のようである。

1998年 6 7 8 9  10  11  12  99/1 2 3  4(月)
近世の朝廷運営  52  31  51  28  23  23 9  18  15 5  7(部)
中近世の
  宗教と国家
   53  58  34  49  22  11  34  13  12  9(部)
悪党の中世    33  44  28  32  29  11  24  18  17  9(部)

  これでいくと、刊行後半年以内に製作原価回収、そのあと、数ヶ月で諸経費・広告費などを回収して、さあ、これからが儲けになる、という時点で売上げが落ち込んでくる、というパターンである。もう少し、頑張って欲しいところなのだが…。
  しかし、欲をいえばきりがない。1点1点、損をしないようにして、そのうち何点かが、予想外に(?)売れてくれれば、経営は成り立つ、はずである。
  今年前半の新刊点数は、昨年前半とほぼ同じ。昨年のように大きく売れる本はあまりないが、予想外に売れない本もほとんどないので、まずまず、というところか。

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