No.140 1999年5月
【地方史か郷土史か―『地方史文献年鑑』編集余話(1)】
 『地方史文献年鑑』(1999.3)の書名をどうするか、ぎりぎりまで迷った。どうするかと いっても、3種類のキーワードの組み合わせである。

A  a地方史  b郷土史  c地域史
B  a文献  b研究雑誌目次  
C  a年鑑(刊)  b総覧  c目録

 結果はご覧のとおり、書名はaを使い、サブタイトルにbを使ったことになる。
 本書は、月刊の「地方史情報」の年刊版であるので、「地方史」を使うのは当然だと 思っていたのだが、文献調査を進める過程で、現場レベルでは「郷土史」のほうが圧倒的に多いことがわかった。ちなみに本書所収の雑誌名では、「郷土」114誌、「地方」31、 「地域」26、「ふるさと」16、という順になっている。博物館・資料館名も「郷土」、図書館の担当部署も「郷土資料係」が多い。

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