No.135 1999年3月
【悲願であった】
 『地方史文献年鑑』ができた。これは小社の『地方史情報』の年刊版の第1冊である。私が、かつていた名著出版では、『月刊 歴史手帖』を刊行し、そこに「地方史雑誌文献目録」を連載していた。私はその当時から、地方史に関する目録を3つ作りたいと思っていた。1つは『全国市町村史刊行総覧』で これは1989年に名著出版から刊行された。あとの2つは『地方史研究団体総覧』と『地方史文献目録』である。これは、私の在社中に、刊行の目途さえたてられなかった。それが、形は多少変わったにしろ、とにかく後者の2つの目録を合体させたような目録ができた。私にとっては、まさに20年来の悲願達成、なのである。
 この目録、「地方史研究団体総覧」というには、会誌を発行していない研究団体は載っていない。「地方史文献目録」というには、単行本(書籍)のデータが載っていない。しかし、全国各地で発行されている地方史(郷土史)研究雑誌の目次を、かなりの程度網羅した初めての目録である。これで、『地方史情報』の先行投資を回収できればいいのだが…、かえって足を引っ張ることになったら、困ったもんだ。

前の裏だより 目次 次の裏だより