No.134 1999年3月
【新聞の書評の効果】
 小社の本は専門書が多いので、新聞の書評欄でとりあげられることは、殆どない。しかし 昨年(1998年)12月20日の朝日新聞の読書欄で、「書評委員が選んだ今年の3点」として、赤坂憲雄先生が、小社の『菅江真澄研究の軌跡』をとりあげてくれた。
 この時期の本書の売れ行きを見てみよう。本書の刊行は10月である。刊行当月は、編者による買い上げなどがあって、実売部数が読みにくいので、翌11月からにする。
  11月:40部、12月:13部、1月:87部、2月:25部。
刊行3か月目で、早くも13部に落ち込んでしまって、こりゃまずい、と思っていたところに書評効果である。年末から注文が入り始めて、定価11,800円の本が1月中に一挙に87部売れたことになる。これだけ動けば、小社にとっては大きい。この間、特に本書の宣伝をしたわけではないので、この部数のうち、かなりの程度は、朝日新聞の効果だと言える。こういうことがあるから、小社も なんとかやっていけるのです。

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