No.128 1998年11月
【初のCD-ROM出版】
 今回の『幕領陣屋と代官支配』には、CD-ROMが付いている。岩田書院としては初めての経験なので、CD-ROMの定価の付け方をどうするか迷ってしまった。
 CD-ROMの直接製作原価は1枚300円から400円なのである。それを単純に定価に反映させると「原価×3倍」となり、本体の価格に約1000円上乗せすればいいことになる(なぜ原価の3倍になるのかって?)。
 でも他社からでている歴史系の専門的なCD-ROMの価格をみると、1枚で数万円しているではないか。そうであれば、今回のCD-ROMも、そのくらいの定価をつけてもいいのかも知れない。でも、CD-ROMを使えない人にとっては、余計なものが付いてきて定価が高くなった、と思うだろう。
 ではどうするか。今回のCD-ROMの内容は、すべて著者が作ってくれたので、出版社としては編集費(開発費)を何もかけていない。そこで、パッケージにもお金をかけないで、製作原価だけを上乗せすることにした。この程度の定価アップならば、CD-ROMを使えない人も我慢してくれるだろう(いつか使えるようになるかも知れないし)。使える人にとっては お買い得である。
 使用上の注意。音楽用のCDではありませんので、CDラジカセに入れないで下さい。

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