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No.126 1998年10月 |
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【本が売れない 続】 |
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今年の前半に作った本が、あまり売れていない。日本史系の新刊は まずまず なのだが、民族(俗)学系がよくない。原価回収にほど遠いものが何点もある。今年になって、増刷だけでも13点しているが、これもすぐに売れるものではないので、資金を寝かせることになる。この増刷も含めると、今年の前半だけで、去年の刊行点数を超えてしまった。しかし、これだけ作ったのに、全体の売上げは前年比(−)1000万円である。
1993年6月、岩田書院を始めるにあたって、資金を1000万円用意した。有限会社の資本金は300万円。それが あっというまになくなった。それから毎月100万円つぎこんで、最後の100万円がなくなったのが 94年の4月である。10か月で使い切ったことになる。
もう あとがない、という状態になってから、ようやく資金が回転するようになった。そのご 新規の借り入れをせずになんとか やりくりし、初期に投入した資金も少しずつ回収してきたのだが、ここへきて、資金繰りが悪化。しかたがないので、回収した資金から300万円を引き出して支払いにあてた。
以前、この裏だよりで、岩田書院の歩みを3期に分けたことがあったが、それを資金面からみると、初期投資期、回収期、そして現在の再投資期、という時期区分になるのかもしれない。この再投資、いつまで続くんだろう…。そんなに資金は残ってないぞ。
この状況を打破するのには…、そうだ、また、髭でも伸ばそう。
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まだ髭を伸ばしています。ただ、白いものが随分ふえた。頭の毛は、そうでもないのだが…。 |
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