No.74 1997年2月
【岩田書院が雑誌をつくれるわけは】
 またしても新雑誌の話しである。小社のように全てを1人でやっているような出版社で、月刊のPR誌の創刊が可能かどうか。今回は資金的な面ではなく、実務レベルで可能かどうかを見てみよう。
 普通の形では、まず無理だろう。では、普通でなければ可能か。

a 小社のPR誌の場合、その中身はすべて文献目録である。したがって、その材料となるべき情報が集まれば、原稿はできたようなものである。そうなれば、執筆者に原稿依頼して原稿を集める必要はない。
b また、パソコンの編集機の普及によって、従来のように、印刷屋さんに原稿を渡して組んでもらって、それを校正する、ということも必要ない。直接パソコンに入力して印刷用の版下ができるし、さらにそのデータを再利用できる。
c 前記の作業を外部のスタッフに依託することによって、私の関わる作業を可能な限り少なくする。なにしろ、私は毎月2〜3冊の新刊書籍をつくらなければならないのだから。

これならなんとかなりそうだ。あとは勢いをつけるだけ。せ〜の。

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