No.54 1996年6月
【お蔭さまで創立3周年です】
 この6月で、創立3周年を迎えました。この間、いろいろな方のお世話になりました。まず、著者の先生方、そして、本を作ってくれた印刷屋さん・製本屋さん・編集プロダクションの方、本の宣伝にはDMの発送会社や広告代理店の人(これらの方々には、ずいぶん安くやってもらいました)。それから、本を売ってくれた取次店・書店さん。
 そして何よりも、定価の高い本を買ってくださった読者の方々。また、本を買わなくても(?)、いつも応援してくださった皆さん。皆さんからの励ましの言葉に、どれほど元気づけられたことか。それがなかったら、この商売、やってられません。
 そう、ふだん口にはしないが、この機会に書いておきましょう。この丈夫な体を与えてくれた両親に、そして、このハードな仕事を支えてくれている家族に、感謝の気持ちを! …と書いてくると、だんだん遺言めいてくるのでこのあたりでやめておきましょう。とにかく、皆さんのおかげです。ありがとうございます。
 ところで3年目にして、やっと事務所に冷蔵庫をいれました(中古で1万6000円)。これでいつでも冷えたビールが飲めます。事務所に本があふれてきたので、頑丈な棚も入れました(7万8000円)。週1回の納品の量が増えてきたのと、倉庫からの補充の回数も増えてきたので、車も買いました(中古の軽自動車で30万円)。
 3年前のことを思うと、すごく大きな出版社になったような気がします。でも岩田書院は、いつまでも小さな出版社でいたいと思います。専門書を出すためには、大きいことは決していいことではありません。

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