No.26 1995年5月
【春と秋の収穫祭】
 毎年春と秋は学会・研究会シーズンで、毎週土曜・日曜は、どこかの学会へ本を売りに行っています。おかげで我が家は母子家庭。
 むかしは私も本ができた時はうれしかったが、最近はできた時よりも、売れた時のほうがとてもうれしい。というわけで、せっせと作った本を持って行って売ってくる。いわば我社の収穫祭です。学会に行けば、著者とも会えて、直接読者の反応もわかって、出版社同志の情報交換もできて、現金収入があって、研究発表も聞けて(とは言っても、すぐに寝てしまうのだが)、いろいろといいことがあります。
 小社のように、歴史・民俗・宗教・国文あたりの専門書を発行していると、関連する学会も多く、大会や研究会にでる回数も多くなる。調べてみたら、昨年(1994)1年間の出席(?)日数は56日。毎週1回以上の計算になります。
 また、会員になっている学会の数も多く、30を超えてしまった。その会費もばかにならないが、これも収穫を得るための必要経費です。
     
  去年(1995)の秋は新刊点数も多く、毎週のように学会にでていたりしてたので、そのあとの新刊の編集作業が大幅におくれてしまいました。そのため、研究会にも行かずに、ひたすら仕事をしていました。行けば必ず何万円かの現金収入があって、それはありがたいのですが、仕事の遅れをとりもどすほうを優先させました。そして春がきて、また毎週土日は学会です。

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