No.24 1995年5月
【究極の教科書づくり】
 ここのところ小社も大学の教科書をいくつか作るようになった。でも最近の学生さんは、教科書を買わない。そこで先生もいろいろと考えてなんとか教科書を買わせようとする。そんななかで、これはスゴイ、と思わずうなってしまったものがある。
 その本は、見開き頁の片側がメモ欄になっている。そして前期と後期の試験の答案用紙が付いていて、それを提出するようになっている。さらに、最初の頁は出席簿として、先生のハンコを捺すようにしてある。ここまでやれば、もう完璧。
 でも、受講者数が多い場合は、これで充分採算がとれてしまうのだが、受講者が少なくて、しかも定価を安くしなければならないとなると、教科書以外に売ることを考えなくては採算がとれない、ということになる。
     
  小社でも今年(1996)、大学の教科書採用品が10点になりました。冊数は30〜450冊まで、まちまちで、定価もあまり高くありませんが、それでも全部あわせるとかなりの金額になります。今年の春は、それで結構たすかりました。ありがたいことです。

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