武蔵国多摩郡関前新田名主
井口忠左衛門と御門訴事件


森 安彦 編
井口良美 発行
岩田書院 発売


2008年11月刊
A5判・448頁+カラー口絵16頁・上製本・函入
3000円 (税別)
「御門訴事件」とは、明治3年(1870)1月、武蔵野新田12か村(現在の武蔵野市・小金井市・小平市・国分寺市・西東京市・東久留米市)の農民が、当地域を管轄支配していた 品川県の社倉政策(凶作飢饉に備えて 米または金の供出命令)に対し、強く反対し、県庁(日本橋浜町)門前にてに集団訴願をおこない、多数の農民が捕らえられた事件をいう。
門訴の結果、12か新田は出穀高の大幅な減額を勝ち取ったが、首謀者の井口忠左衛門ほか数名は、過酷な拷問により牢死した。
本書は、2009年が 井口忠左衛門の140回忌にあたることから、記念事業の一環として、後世にこの事件の真実を継承し深めるために、御門訴事件に関する研究論文と基本史料を収録し、刊行したものである。
【主要目次】 
第1部 御門訴事件と井口忠左衛門 森  安彦
第2部 新田開発と井口家の人々  
 武蔵野の新田開発
    −多摩郡関前村・同新田を中心に−
鈴木  研
 江戸時代天領下における地方名主の系譜及び
  所蔵文書について
桜井 芳郎
 井口忠左衛門の長男剣蔵の足跡を訪ねて 井口 良美
 井口家に関する断章 森  安彦
第3部 井口家ゆかりの人々(寄稿)
第4部 井口家の古文書 森  安彦
上段に古文書の「写真」、下段に「解読文」を収録し、適宜「解説」を付す。
  新田開発 寛文8年〜享保19年 11点
  新田の展開 延享3年〜明治2年 15点
  御門訴事件 明治2年〜明治4年 11点
  井口家系図・年譜
 

ご注文へTOPEへ