近世首都論
都市江戸の機能と性格

大石 学 編
(東京学芸大学教授/1953年生まれ)

2013年11月刊
A5判・550頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-827-1 C3021
15800円 (税別)
本書は、『近世国家の権力構造−政治・支配・行政−』(2003)、『近世公文書論−公文書システムの形成と発展−』(2008 いずれも岩田書院)に続き、日本近世の国家・社会の実態と歴史的位置を確認するための、東京学芸大学近世史研究会の共同研究(2004〜12年)の第3の成果である。
「近世都市江戸の研究は、これまでさまざまな視角・方法から、多数かつ貴重な研究成果が積み重ねられてきた。しかし、江戸を近世国家の首都としてとらえ、その実態や機能・性格を本格的に論じた研究はなかった。本書は、「江戸首都論」の最初の 本格的研究といえる。」(大石「まえがき」より)
【主要目次】 
首都の官僚養成 ―江戸藩校の機能と意義 大石  学
幕藩関係と御用頼の御城坊主
 ―江戸城御城坊主の大名家出入りをめぐって
大嶋 陽一
野州豪農の江戸進出
 ―野州戸奈良村石井家を事例に
神島 順美
移動する将軍と町役人の将軍年始参上 望月 良親
「契約関係」からみる江戸触頭の一考察 山田 貴志
近世後期旗本家用人の就任過程
 ―江戸・周辺地域論の視座から
野本 禎司
境界から関門へ
 ―江戸四宿の変化からみた首都性
下野 寛介
幕末期欧米使節のみた日本の首都
 ―英米仏使節を中心に
ル・ルー ブレンダン
江戸城最寄一円における上知令
 ―駿河国田中藩本多氏下総領を事例に
笠 真由美
近世後期における百姓の出府と「江戸」
 ―武蔵国多摩郡を事例として
千葉真由美
          *
日本近世における首都 望月 良親
西洋の研究から見る「首都論」
 ―フランスの先行研究を中心に
ル・ルー ブレンダン
          *  
「首都論」研究会 活動記録  

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