徹底検証 一遍聖絵

砂川 博 著
(相愛大学名誉教授/1947年生まれ)

2013年1月刊
A5判・918頁・上製本・貼函入
ISBN978-4-87294-782-3 C3021
24800円 (税別)
前著『中世遊行聖の図像学』(1999年、岩田書院)、『一遍聖絵研究』(2003年、岩田書院)に続く、著者の「一遍聖絵」研究の集大成。
「聖絵」の全章全段を対象とし、各章ごとに、その詞と絵を徹底的に究明、検証する。
「聖絵」研究には、仏教学はもとより 国文学・美術史学・歴史学・民俗学などの諸分野にわたる総合的・学際的識見が不可欠となる。
本書は、永年にわたり金井清光氏とともに時宗(時衆)研究を支えてきた著者による成果。
前半は『時衆文化』連載を大幅改稿し、後半(第7〜12)は新稿により、聖絵全編を検証。
【主要目次】
『一遍聖絵』とは何か
 聖絵制作のもう一つの意図/
 聖絵制作の背景/
 聖絵の読み方
第一
 一遍の出家と修行/
 一遍の再出家と聖戒の出家/
 善光寺参詣/
 窪寺修行と悟度
第二
 菅生の岩屋修行/
 伊予出立/
 天王寺参詣/
 高野山参詣
第三
 熊野参詣/
 新宮・京・西海道を経て帰国/
 伊予勧進と聖達上人の百遍の念仏授受
第四
 筑前の或る武士の屋形/
 大隅正八幡宮参詣/
 福岡の市/
 因幡堂逗留/
 佐久遊行
第五
 大井太郎形/
 下野小野寺/
 奥州遊行/
 松島・平泉、常陸・武蔵遊行/
 鎌倉遊行
第六
 片瀬の館の御堂、浜の地蔵堂/
 伊豆三島大社参詣/
 あぢさか入道入水/
 甚目寺参詣
第七
 尾張・美濃・近江紀行/
 京洛化益/
 市屋道場化益/
 桂道場
第八
 穴生寺参詣/
 丹後・但馬・因幡・伯耆遊行/
 美作一宮参詣/
 天王寺参詣/
 住吉大社・太子廟・当麻寺参詣
第九
 石清水八幡宮参詣、淀の上野遊行/
 天王寺参詣/
 尼崎・兵庫遊行、教信寺参詣
第十
 花の下教願往生と十二道具の持文/
 備後一宮・安芸厳島参詣/
 大山祇神社参詣
第十一
 讃岐・阿波・淡路遊行/
 志筑天神参詣/
 淡路・明石遊行、兵庫観音堂/
 兵庫観音堂における法談
第十二
 兵庫観音堂における最後の法談/
 兵庫観音堂における踊り念仏と最後の賦算/
 一遍入滅と聖戒の所懐
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