戦国期東国の権力と社会
中世史研究叢書23

荒川 善夫 著
(栃木県立宇都宮高校通信制課程教頭/1954年生まれ)

2012年11月刊
 A5判・352頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-780-9 C3321
7900円 (税別)
評者:斎藤慎一氏(『日本歴史』789  2014.02)
前二書『戦国期北関東の地域権力』(1997)、『戦国期東国の権力構造』(2002、いずれも岩田書院)に引き続き、下野を中心として戦国期東国の政治権力や社会などに関する論考をまとめる。この地域の戦国期の特質はなにか、当該地域から発信できるものは何か、加えて、この地域の政治権力と民衆を全国史や東国史の中にいかに位置づけるかを模索し続けてきた著者の研究成果。
【主要目次】

序 言

第1部 戦国期東国社会
第1章 戦国期東国社会の様相
      ―文献史学と考古学を通して―
第2章 永正〜天文期の東国国衆家内紛の社会的な背景

第2部 戦国期政治権力の権力構造と外交・家臣
第1章 戦国期下野佐野氏の権力構造の推移
第2章 戦国期下野小山氏の権力構造の変遷
付 論 史料で見る東国戦国大名の類型
第3章 戦国期下野宇都宮氏の外交路線の変遷
第4章 下総結城氏と南河内地域の家臣

第3部 戦国期政治権力と城館・町場
第1章 戦国期下野皆川氏と皆川城
第2章 戦国期城館が町場近くに築かれた経済的な理由

第4部 戦国期宗教勢力の一側面
第1章 戦国期常陸東林寺の動向
第2章 戦国期〜江戸初期の下野安足地域の曹洞宗の展開
      ―足利地域に長林寺が二つ存在する理由―
第3章 下野の熊野修験貞瀧坊に関する基礎的研究

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