戦国史研究叢書B
戦国期北関東の地域権力

荒川善夫著

(栃木県立今市高等学校教諭)


1997年4月刊
A5判・410頁・上製本・函入
ISBN4-87294-75-3
7600円
 2007年2月2刷出来

 本書は、戦国期北関東、特に下野の宇都宮氏を中心とした地域権力の動向と存在形態、及び家臣団との関係を考察したもので、以下の3部よりなる。
第1部は、宇都宮氏が戦国期の地域権力として成立発展し、豊臣大名へと変質していく過程を、興綱・俊綱・広綱・国綱の各時期ごとに分けて論証した。第2部では、宇都宮氏の権力基盤を解明するため、宇都宮氏の重臣芳賀氏の基礎的な考察を行い、さらに宇都宮氏と家臣団との関係について検討した。そして第3部では、宇都宮氏と関係の深い下野の地域権力、すなわち壬生氏・皆川氏・那須氏・小山氏について、その動向と存在形態を明らかにした。
書き下し3編をふくめ、旧稿を大幅改稿して、戦国期北関東の政治構造を解明する。

【主要目次】

第1部 戦国・豊臣期の宇都宮氏
第1章 興綱の時代―重臣芳賀氏との抗争―
第2章 俊綱(尚綱)の時代―地域権力への道と挫折―
 補論 天文期北関東領主層の抗争
第3章 広綱の時代―地域権力の成立と発展―
第4章 国綱の時代―地域権力から豊臣大名へ―

第2部 宇都宮氏の権力基盤
第1章 宇都宮氏重臣芳賀氏の動向と特質
第2章 宇都宮氏と家臣団

第3部 下野の地域権力
第1章 壬生氏の発展と存在形態
第2章 皆川氏の動向と戦国的特質
第3章 那須氏の動向と存在形態
第4章 小山氏と家臣・旧臣


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