昔話幻想 日本昔話入門 続

武田 正 著
(元 筑波大学・山形短期大学教授/1930年生まれ)

2011年9月刊
B6判・188頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-703-8 C1091
2400円 (税別)
山形に生まれ、昔話を聞きながら育った著者が、『昔話の発見−日本昔話入門』『昔話の発見 続−昔話のフォークロア』(いずれも岩田書院刊)に続いて送る昔話三部作。
昔話を聞く子どもたちの想像力を信じ、昔話を語り伝えてきた人たちと、その語りの場を大切にしてきた著者の、思いを込めた一冊。
昔話の基本形、昔話の成立、語りの座の多様化、草双紙と「ちりめん本」、小学校国語読本と昔話、昔話と現代社会、作を入れる、の7項に分けて記す。
【主要目次】

1 昔話の基本型
   マックス・リュティの分析
   語りの基本型
   語りの基本
   形式譚
2 昔話の成立
   昔話は神話から始まる
   仏教の流入
   仏教の日本化
   猿神退治譚
   下剋上社会に笑話が生れる
   百物語
   近代の昔話
3 語りの座の多様化
   囲炉裏端
   木小屋
   ハレの日の昔語り
   大工ばなし
   語りくらべ
   語りも仕事
   風呂もらいと語り
   早物語
   産室の語り
   御詠歌の昔話
4 草双紙と「ちりめん本」
5 小学校国語読本と昔話
   巌谷小波の登場
   教科書の中の昔話
   昔話の唱歌
6 昔話と現代社会
   民話「夕鶴」 語りの場としての「闇」 現代の民話
   苞もれと軍隊での昔話
   語り手のライフ・ヒストリー
7 作を入れる

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