阪神・淡路大震災像の形成と受容
−震災資料の可能性−
岩田書院ブックレット歴史考古学系7

板垣貴志
(1978年生/神戸大学大学院研究員)・
川内淳史
(1980年生/関西学院大学大学院研究員) 編

2011年1月刊
A5判・140頁・並製本
ISBN978-4-87294-665-9 C3121
1600円 (税別)
2008年12月に開催された歴史資料ネットワーク(史料ネット)主催シンポジウム「震災・記憶・史料−阪神・淡路大震災報道の歴史的検証−」の記録。
「第1部では、戦災像の形成の中心を担った新聞記者たちの「想い」がいかなるものであったのかを考えたい。そのことは、新聞(および震災報道)自体もまた、新聞記者の「想い」が付託された震災資料にほかならないと考えるからである。
 その上で、第2部では、今後震災像の形成を担う歴史家が、震災資料に込められた「想い」を読み解きつつ、いかにして「歴史」の阪神・淡路大震災像を構想しうるのか、そのことについて考えてみたい。
 こうしたことから、震災像を形成する上での震災資料の「可能性」が展望できるものと考えている。」                  (「はじめに」より)
【主要目次】
■第1部 震災資料を生み出す<新聞記者>  
第1章 報道の温度差 (朝日新聞)山中 茂樹
第2章 阪神・淡路大震災報道の検証
 −東京の記者の記憶から−
(読売新聞)堀井 宏悦
第3章 15年間の震災報道
 −現場からの報告−
(神戸新聞)石崎 勝伸
第4章 10年間の震災報道シンポジウムの軌跡
−報道の原点から被災地間連携へ−
板垣 貴志
     
■第2部 震災資料を読み解く<歴史家>  
第5章 市民が描いた阪神・淡路大震災 吉川 圭太
第6章 震災とミニコミ
 −読む・集める・保存する−
佐々木和子
第7章 日常と非日常の断層 −大震災を生きる−
川内 淳史
     
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