2008年12月に開催された歴史資料ネットワーク(史料ネット)主催シンポジウム「震災・記憶・史料−阪神・淡路大震災報道の歴史的検証−」の記録。
「第1部では、戦災像の形成の中心を担った新聞記者たちの「想い」がいかなるものであったのかを考えたい。そのことは、新聞(および震災報道)自体もまた、新聞記者の「想い」が付託された震災資料にほかならないと考えるからである。
その上で、第2部では、今後震災像の形成を担う歴史家が、震災資料に込められた「想い」を読み解きつつ、いかにして「歴史」の阪神・淡路大震災像を構想しうるのか、そのことについて考えてみたい。
こうしたことから、震災像を形成する上での震災資料の「可能性」が展望できるものと考えている。」 (「はじめに」より) |