藩世界と近世社会

岡山藩研究会編
 (代表:深谷克己)

2010年5月刊
A5判・232頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-625-3 C3021
2800円 (税別)
前書『藩世界の意識と関係』(2000年 岩田書院)刊行から10年。そこで提起された概念・分析視角は、その後の近世史研究の方向性を大きく規定したといえよう。
この第2論集では、3部7編の論文で、藩世界の多様な姿と広がりについて論究する。
【主要目次】 
T 藩世界と藩権力
法神習合の近世誓詞 深谷 克己
  政治的合意の保障/
  誓詞の手段視―法への接近/
  役務執行と誓詞/
  必要な誓詞と不必要な誓詞/
  誓詞の方向と効力
 
幕末維新期の家老合議と御前会議
 −御用部屋から政事堂へ−
磯田 道史
  池田両藩の家老合議体/
  嘉永〜文久期における水戸藩の影響/
  人材登用と学校建設/
  言路洞開/
  岡山藩と「御前会議」
 
 
U 藩世界と「家」
官位昇進運動からみた藩世界
 −岡山藩主池田継政の場合−
堀   新
  池田継政の官位昇進運動/
  官位昇進運動に関わった人物
 
備中鴨方藩の急養子相続
 −弘化四年の相続問題−
大森 映子
  弘化四年の相続手続き/
  相続をめぐる操作/
  相良家の位置づけ
 
 
V 藩世界と広がり  
風雅の地域展開と藩士俳人の活動
 −十七世紀岡山藩域を中心に−
杉   仁
  初期俳諧の地域展開
    ―談林から蕉風へ/
  藩士俳人の活動と風雅の地域展開
    ―蕉風のひろがり―
近世後期における岡山藩財政の考察
 −鴻池善右衛門家との関わりについて−
永嶺 信孝
  岡山藩における寛政改革/
  岡山藩と鴻池善右衛門家
 
藩世界と大坂
 −天保期岡山藩大坂留守居を中心に−
泉  正人
  「永代記録」/
  「永代記録」の内容/
  大坂留守居の役務
 
   

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