戦国期上杉・武田氏の上野支配
戦国史研究叢書E

栗原 修 著
(東京都江東区文化財専門員/1965年生まれ)

2010年5月刊
A5判・402頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-609-3 C3321
8400円
戦国期上野国において展開された、戦国大名による領国支配構造について検討。
第1編では、永禄3年に行われた上杉氏の関東出兵の歴史的前提について検討することにより、その意義をとらえ直し、その後に展開された上杉氏による上野国沼田城・厩橋城の支城化と領域支配について論じる。
第2編では、上杉氏による地域的な領域支配の展開をみて、大名領国制において、支城領支配担当者に分与した領域支配権について考察し、さらに、上杉氏支配の後退によって自立化を果たした支城領支配担当者の動向について、地域的領主制の視点から検討を行った。
第3編では、武田氏による西上野支配について、吾妻地域経略と箕輪領支配、および沼田領支配について分析し、武田氏の支配構造、ならびに戦国大名が支城領支配者に分与した領域支配権について論じた。
【主要目次】

序 章 戦国期東国の権力について

第1編 上杉氏の関東進出とその拠点
 第1章 関東管領山内上杉氏の復活
  付論 上杉氏越山と上野沼田氏
 第2章 上杉氏の隣国経略と河田長親
 第3章 厩橋城代北条氏の族縁関係
 第4章 上杉氏の沼田城支配と在城衆

第2編 上杉氏支配の展開と部将の自立化
 第1章 上杉氏の勢多地域支配
 第2章 厩橋北条氏の存在形態
  付論 厩橋北条氏の家督交替
  付論 北条高広と佐竹氏・後北条氏
 第3章 沼田城代河田重親と御館の乱

第3編 武田氏の上野進出と支配の展開
 第1章 武田氏の吾妻地域経略と真田氏
 第2章 武田氏の箕輪領支配
 第3章 武田氏の上野支配と真田昌幸
  付論 武田氏の沼田地域経略と小川可遊斎

 終 章 戦国期権力の地域支配

ご注文へTOPEへ