検証 網野善彦の歴史学
日本中世のNATION 2

永井隆之・片岡耕平・渡邉俊 編


2009年9月刊
A5判・212頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-570-6 C3021
2800円 (税別)
前著『日本中世のNATION―統合の契機とその構造―』(岩田書院 2007.12)に続く、シンポジウム「〈歴史家 網野善彦〉をめぐる知の冒険―無縁・日本・天皇」(2008.08 仙台)の成果。従来の網野論とは異なり、1990年代以降に歴史学を学んだ世代の、新しい読み。
【主要目次】 
無主・無縁のフォークロアは可能か 赤坂 憲雄
 
1968年革命と網野史観
  網野善彦とはだれか/
  誤読をめぐって/
  1968年と1930年代/
  網野史観の特色/
  近代批判の二類型
先崎 彰容
網野貨幣論の到達と限界
 網野善彦にとって貨幣論とは?/
  網野貨幣論の問題点/
 使用価値と無関係/
  装飾概念の発見
村上麻佑子
聖なるものの転換をめぐって
 聖なるものの由来/
  賤なるものの形成と聖なるもの/
  賤なるものの変容と聖なるもの/
  蒙古の幻
片岡 耕平
法の観点からみた網野史学―『無縁・公界・楽』を読む
 『無縁・公界・楽』の語る歴史/
 「無縁」の原理と「自然」
渡邉  俊
新無縁論
  「無縁」論の矛盾/
  「無縁」の原理/
  天皇および「天皇制」/
  「原無縁」/
  新たな現実的課題
永井 隆之
 
<聖なるもの> をどう捉えるか 佐藤 弘夫
「無主・無縁」と「有主・有縁」の弁証法
 ―赤坂憲雄氏の批判に応え、コメンテイターとして発言するために―
小路田泰直
網野史学の何をどのように受け止めるべきか 入間田宣夫
   
全体討論 司会:大川  真

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